食文化に学びあり 人々はウナギからナマズへ向かうのか
うなぎ味のナマズが今年の食卓に並びそうだ。
土用の丑の日は今月30日ですね。
週末の土曜日ということもあり、うなぎのお店には行列が予想されます。
少し意味をご紹介してみます。
「土用」とは春夏秋冬の四立である、立春・立夏・立秋・立冬の前18日間を示します。ちなみに土曜日とは全く意味合いが異なります。感じもそもそも異なりますしね。
では
「丑の日」とは子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・羊(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)
のうち、丑(うし)の日を指します。
一般的には、年を数えるときに使う干支ですが、方角・月・日にちを指す際も使用されていました。
こういう話は都市伝説かどうかはわかりませんが、その昔、夏場のうなぎは売れ行きが悪かったといいます。平賀源内がうなぎの日として、丑の日を指定したらしいですね。
さらに夏場の丑の日を指定したことでうなぎがよく売れるようになったとか。
実は土用丑の日というのは、各四季にわたり、4回あるのです。
それでも夏場のこの土用の丑の日が、いわゆる、うなぎの日となったわけなんです。
昔話は諸説がありますから断定的には言えませんが、うなぎの日は商売ヒントが根幹にはあるようですね。
ここで冒頭のナマズの話に戻ります。
近畿大学は新しい食材づくりでいまや有名です。
近大水産研究所(大阪)や東京の直営店ではランチに「近大発ナマズ重」2200円。
ディナーに「近大発ナマズ蒲焼」2000円。を提供するという。
今月の23日から売り出すとんことですので、行列が予想されます。
おそらく、23日のオープン時には、マスコミのカメラが入るのではないでしょうか。
ナマズはにおいがしそうで敬遠しがちですが、そこの課題は解決しているようですね。
独自配合の餌を与えて、井戸水で育て、特有のにおいを抑えたらしですから。
食文化は時代とともに変化していきます。
大昔は売れなかったウナギは、いまでは確保することさえ難しくなっています。
代替として出てきた食材が、ウナギ味とはいえ、ナマズです。
ウナギの食文化の歴史を学ぶと商売の学びが深く存在しているのかも知れませんね。